研究者・技術者と科学的良心

所属:山形大学教育学部理科教育講座
学部学生指導組織:情報教育専攻教室
助教授 川 辺 孝 幸
e-mail: kawabe@kescriv.kj.yamagata-u.ac.jp
専門:地層学,堆積学,河川堆積学,構造地質学,堆積盆地解析


ここ2〜3年,産廃処分場問題を地質学の側面からかかわっています.
係っているといっても,決して,"絶対反対!"といった感情的な問題からではありません.
独り善がりかもしれませんが,地質屋として"自信を持って危ない!"と確信できるからです.
もし,"自信が無かったら???"
そんなことは簡単な話です.単に,納得できるまで矛盾点・疑問点をつぶしながら徹底的に歩く!”ことで解決できると思っています.
たったそれだけの単純なこと...

...とは言っても,暇が無い...(^^;世の中,忙しすぎる...

大学の先生だって例外ではありません.

”教員養成系学生定員の5000人削減計画による各部”改革””,それが終わった結果,0免課程の授業が増えたことによる担当授業コマ数の増大(まさか,すべて読み替えでこなすだけの無責任さは無い(^^;)...と,いきなり”独立行政法人化問題(たとえば山大では...)”...

ふ〜.

まあ,真実を信じるものだけが救われる(^^;,って,次世代を託すべきまじめな学生たち(とわが娘たち...(^^;)を信じて,楽天的にやってかんと...やれんで,ほんまに.

○山形県米沢市板屋ジークライト粘土鉱山跡地の最終処分場問題(反対運動主体:松川の水を守る会・日本共産党福島市議会議員団)

 創業差し止めの仮処分が提訴されていましたが現在は提訴を取りやめ.非常に危険性が高いことは業者も理解しいて,現在は業者側がわれわれの基本調査を引きついで対策を検討中.

○山形県村山市深沢の村山西部

数年来の運動をおこなっていた地元深沢地区の自然を守る会,その後にできた白鳥の自然を守る会等の要請によって地図上で位置を教えていただいただけで,まずいと直感する場所.山形盆地西縁断層群が北側の尾花沢盆地南西縁に抜けていくゾーンにあたっていて,いかにもそれらしい地形をしている...既存の文献(”日本の活断層”に載っている)で処分場の地質をざっと見たり,数値地図などで見るだけで,問題点は明らか.本来は地表地質調査からおこなうべきところ,時期が1月初旬と雪だるまつくりやスキー遊びには超絶好コンディション.そこで,空中写真と地形図(数値地図)をにらんで....トレンチ掘削から入りました.それはそれで面白い結果が出たのですが,やっぱり基本は野外調査,ということで,あと半年依頼が早かったら,ちょっと違った展開なってたかも,と悔やまれます.
山形盆地西縁,村山市白鳥〜深沢における活断層帯と産業廃棄物処分場問題(山形応用地質,第19号,91-100ページ,1999年)


ちょっと一言だけ言わせてえな